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〜RECORD 2018〜

冬山合宿 蓮華岳東尾根

期間:平成30年(2018)12月28日(金)〜1月1日(火)
場所:北アルプス 蓮華岳東尾根〜蓮華岳、針ノ木岳 
参加者:CL 井上徳孝(OB)
    4年 小島明 
    2年 小菅悠人
    1年 河野宝 鎌田諒 才木一朗 齊藤孝太郎 鈴木真太朗 丸山瑞貴
    OB 西出広平 岩附正樹

12月27日 

バスタ新宿(15:05)〜信濃大町駅(19:25)

  新宿バスタで小笠原さん、井上峻コーチに見送れて出発した。信濃大町では引間さんに晩御飯をご馳走になった。そしてタクシー会社の厚意で屋内に泊まることが出来た。入山前から沢山の好意に感激した。 

12月28日 曇りのち雪 

日向山ゲート(5:45)〜渡渉(6:45〜8:00)〜1250m(9:30)

〜1420m(11:30)〜1720m(13:30)〜2050mC1(16:15)

 前日の夜の駅前は雪がなかったが、朝起きると年末寒波のため、駅前でも5センチほど積もっていた。

5時に先発隊の7人がタクシーで日向山ゲートへと向かった。後発隊の小島、鎌田は西出OBと合流後、6時にタクシーで出発した。

ゲートに着いた時には雪がちらつき始めていて、まだ暗かったのでラテルネを点けて行動を開始する。ゲートの柵は左側の雪を巻き、舗装路を道なりに進む。スノーシェッドを通過した後200m程先に「九十九折あり」の道路標識が立っている。先発隊のトレースを辿り、標識手前を左に曲がり、雪原へと入り、幅3mほどの小川を超えて河原へ向かう。
 篭川は長靴を履いて渡渉し、長靴の受け渡しと手掛かりのためにロープを張った。水量は膝くらいだった。

蓮華岳東尾根は向かって左の末端から取り付く。渡渉したものから、順次、尾根に取付いた。最初の急登と露岩はアイゼンを使用すれば、通過可能と判断し、ロープは使わず通過した。下山時は50m懸垂降下で通過した。

1200m付近から先は膝下辺りまで雪が積もっていたが、トレースが付けば問題なく進める程度であった。1700m付近の急登は右側を巻くよう50mFixロープを張り、アッセンダーを使って10mほどの傾斜の強い雪面を通過した。その後は幅の広い急登が続き、テント設営適地を探しながら登り、日没も迫る中、2050m地点で休憩中、なんとか6人用テントを1張りずつ設営できる場所を探し出し、急いで設営した。

文責:鎌田

篭川を渡渉 Fix工作からの通過掛け換え中

12月29日 雪 −12℃

C1(7:15)〜2200m(9:30)〜2350m(11:30)
〜2390mAC(12:30)

 

昨日に引き続きの悪天候であった。分厚い雲に覆われ、晴れ間は見えそうにない。出発からワカンを装着して出発した。雪は新雪で、締まっておらずラッセルで十分踏み固める必要がある。標高が高くなるにつれ、雪は深くなり、急な斜面では腰まで埋まるほど積もっていた。また、雪を踏抜く箇所が多々あり、ワカンが木の根に引っかかるなどの苦戦を強いられた。先頭は荷物を置いてラッセルをした。標高が高くなるにつれ、徐々に気温が下がり、風が強くなっていった。2300m辺りから木々が少なくなり、尾根が細くなっていく。

2391m手前に急登で、足を取られ、時間がかかった。2391mを越えた後、南側が広い台地になっており、風を凌げる絶好のテント場であったためACとした。全員で6人用テント2張り分の整地を行い、テントを設営した。13時30分頃、今朝入山された岩附OBと合流した。お茶の際、鈴木の右頬が少し黒くなっているのを確認した。明日のアタックに向け、ヘッドライトの電池交換など個人装備の点検をしっかり行った。

文責:河野

ワカンの歩き方を習得した丸山小島主将2391m手前の急登1年生の齋藤まもなくテント場テント場の整地

 

12月30日 雪 −12℃ 

AC(6:45)〜2550m(8:25〜8:50)〜AC(9:30)

 

前日の天気図から天候が悪いことを予想していたが、予想通り朝方から雪が降ると同時に風が強くなっていた。ワカンを装着しACを出発した。ACを出発して、すぐの南側の斜面で小さな新雪雪崩が発生したので、稜線を北側に巻いて通過した。ACから2550mまでの道のりは樹林帯であったため、北から風の影響はさほど受けなかった。2550mの樹林帯で、ワカンからアイゼンに付け替え、ゴーグルを装着した。

風雪の中、2550mからアイゼンを効かせながら登る。100mほど少し進んだところで齊藤の頬が白くなっていたので、引き返した。テントに帰幕し、齊藤の頬をみると色が通常に戻っていたので安心する。みんなで整理体操をし、明日のアタックに備えて装備を整え、テント内で1年生の頬が赤くなっていたものに軟膏を塗って対処した。そして、お楽しみのお汁粉を飲み、身体を休めることができた。

文責:鈴木

テント場

 

12月31日 晴 −14℃

AC(5:35)〜蓮華岳(7:30)〜針ノ木小屋(8:45)〜針ノ木岳(11:00)〜針ノ木小屋(12:30)〜蓮華岳(13:50)〜AC(15:00)

 

朝、風は収まっており、星空と大町の夜景が見えたので、晴天を確信する。朝食を済ませ、慌ただしく出発の準備をする。前日のトレースが残っているため、出発からアイゼンを装着し、ワカンを置いて出発する。

樹林帯で昨日、デポしたフラッグを探したが発見できなかった。気持ちを切り替え、天候に注意し、頂上を向かうことにした。順調に樹林帯を抜け、急登を越えた2700m付近に岩陰で休憩を取る。ここは風もなく、6人用テント1張りなら設営可能だろう。そこから蓮華岳までは雪が飛ばされて積もっておらず、夏道を進んだ。蓮華岳を通り過ぎると緩やかなクラスト斜面で九十九折りの夏道が出てきた。針ノ木峠手前で、足元が悪い下り15mほどの斜面が現れたので、ロープ1本FIXし、針ノ木小屋に下った。

針ノ木小屋からは膝上ラッセルで稜線上を進む。2760mピーク手前に露岩帯があり、右から巻くように急斜面を登り稜線上に出た。

稜線上からは岩稜帯となり、20mほどのナイフリッジ上にロープを1本固定、そこから左トラバース約25mにさらに1本ロープを固定し、岩稜帯を通過した。

そこから尾根は広くなり、最後は丸い斜面を登り、針ノ木岳に到着した。最後の登りは降雪時、雪崩斜面なので、注意したい。頂上から立山、剱岳、黒部湖が正面に見え、遠くには槍ヶ岳、穂高連峰が堪能できる絶好の登頂日和だった。

山頂では写真だけ撮り、素早く下山を開始する。岩稜帯の2Pに加えて、その先の急な下り斜面でも50m1本ロープを使用した。支点は全て灌木を掘り出して使用した。西出、小島、小菅がロープを回収し、他の者は針ノ木小屋まで先に下った。小屋で合流後、蓮華岳へ登り返す。蓮華岳を通過し、2700m付近の岩陰で休憩し、テント場まで一気に帰幕した。途中、行きに発見できなかったフラッグを見つけた。アタックが成功したことは2018年大晦日最後を飾る良い思い出となった。

文責 齊藤

アタック前の夕食2550mからアイゼンを効かせながら登る蓮華岳手前の平坦地針ノ木小屋への下り針ノ木小屋蓮華岳登り針ノ木岳への登り 針ノ木岳付近針ノ木岳山頂参加コーチ 2年小菅蓮華岳 ACへ帰る途中

 

1月1日 曇り時々晴 −14℃

AC(7:20)〜2100m地点(8:30)〜1400m地点(11:20)

〜日向山ゲート(13:05)

 

 ACをワカンで出発してから、3日前のトレースを辿っていった。踏み固められた所もあれば、踏み抜く場所、体や脚がはまるところもあった。少し歩くと、雪壁になりクライムダウンをした。その後も、急斜面や雪壁が樹林帯になるまで所々出てきた。樹林帯になってからもトレースを辿ったが、消えている所もあり、ラッセルをしたところもあった。

2100m地点で休憩した時に、アイゼンに履き替えた。雪が減ってくる中、落ち葉と土の上にうっすらと雪がついた急斜面が何回も出てきて、アイゼンの歯を効かせてクライムダウンを行った。露岩帯があったが、ロープは張らずに通過した。下るにつれて、うさぎと鹿の足跡が多くなってきた。1700m辺りの急斜面では登りに張ってあったFixを使用して下った。尾根の終わりの急斜面は50mのFixを1ピッチ張り、懸垂下降をした。その後、渡渉をし、小川を渡りコンクリートの道に出た。スノーシェッド手前で、全員が日向山ゲートを目指して走り始めた。全員がゲートに着いた後、タクシーの運転手さんに集合写真を撮ってもらい、合宿を終了した。

                                   文責:丸山

ACテント撤収恒例の体操ACからすぐの下り1年河野C1跡地にて 帰りの渡渉日向山ゲートで下山後、記念撮影



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