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~RECORD 2015~

冬山合宿

期間:平成27年(2015)12月25日(金)~12月30日(水)
場所:北アルプス 爺ヶ岳東尾根~鹿島槍ヶ岳南峰
参加メンバー:小野寺(CL)岩附(4)井上(2)関根(2)中村(2)
       小島(1)橋本(1)
参加OB・OG:高野 西出 小林  

12月25日 曇 
12月25日 入山 オババの碑を通過し、取り付きに向かう。雪が無く、秋山の様だ。12月26日 C2移動 昨晩、雪が降った。雪が少なく、藪が出ている。12月27日 荷上げ 厳しいラッセルに苦しむ。2200mのナイフリッジにFixを1本張る。12月28日 AC移動 今日は天気がいい。昨日張ったFixを通過する。最後のACへの登り12月29日 アタック  爺ヶ岳を越え、冷池山荘に向かう。布引山への登り。鹿島槍ヶ岳南峰に登頂。帰りの爺ヶ岳中峰。天気は回復してきた。12月30日 下山 ACからは雲海が見えた。下山に向けて一枚。
         
鹿島山荘(11:00)~取り付き(1000m)(C1)(11:05) ~1650mデポ地点(13:50)~C1(15:00)
 早朝、新宿で小林OBと合流し、新宿6時発のバスに乗り松本に向かう。松本からは電車で信濃大町駅まで向かい、駅からジャンボタクシーで鹿島山荘まで行く。鹿島山荘の手前には小さな駐車場と看板があり分かりやすい。山荘は人が不在のようであった。敷地内を過ぎてすぐのオババの碑から取り付きに向かう。林道になっており迷わない。5分ほど進み、急登の手前の平地にC1を設営する。周囲にはまったく積雪がなく、秋山のようであった。

 時間があるため、C2予定地に向けて荷上げをする。最初の急登は落ち葉が積もっているため、踏み跡を見失わないように足元に気をつけながら登る。1300mより徐々に傾斜が緩くなり、積雪が見られるようになってきた。雪質は締まっており歩きやすいが、溶けた水でぬかるんでおり滑りやすい。稜線に出ると積雪が多くなってきたため、スパッツとオーバー手袋を着ける。1630mのピークを登り、1650m地点の巨大な木の下に荷物をデポしC1に帰幕する。水はC1近くの小川から汲み、融雪の必要がなかった。
文責:小島
12月26日 雪のち曇 -4℃
C1(7:00)~1476m(8:50)~1650mデポ地(10:10) ~1760m(C2)(11:25)~1650mデポ地(12:10) ~C2(12:50)
 朝から薄っすら雪が降っている。取り付きから1400m地点までの急登は、雪が融けたことによるぬかるみや落ち葉で滑りやすくなっているため歩き辛い。急登を抜けた1450mからは、やや積雪が多くなる。昨日のトレースが薄っすら残っているため、それを頼りに進む。さらに尾根に沿って樹林帯の急登を30分程登ると1600mのデポ地に辿り着く。デポ地からはトレースが無くなるためひざ下程度のラッセルがある。新雪のため雪質が軟らかく、簡単に雪が崩れてしまうため歩き辛い。所々木の幹を跨いで通過する場所が現れるが、Fixを張るような危険地帯はない。樹林帯の緩やかな傾斜の尾根をひたすら登って行く。

 デポ地から1時間程進むと広い台地状の1767mに出る。時間に余裕があるため上級生3人が先行して偵察するが、幕営適地である1978mは視界不良のため確認できず、途中にも幕営できそうな場所がなかったため、先に進まず1760mにC2を設営する。上級生はテント設営後に逆ボッカのためデポ地に向かう。デポ地から戻ると、標高が上がっているためか少し寒く感じられるが、雪は止んでいた。またこの日の15時頃に西出OBが入山された。   
文責:中村
12月27日 雪 -16℃
C2(6:30)~2380m(12:50)~C2(14:30)
 昨日から降り続いた雪により積雪が多くなっているため、ワカンを着けて出発する。降雪直後のためか、締まっていない雪質により猛ラッセルとなる。ラッセルを交代しながら緩やかな広葉樹林帯の尾根をひたすら登る。進むのに邪魔な木の枝が多くあるため、雪が深いところではラッセルに苦労する。1810mの小ピークを越えると、尾根幅は広くなり幕営適地が多数見られた。そこから1978mまでは登りやすい斜面が続く。1978mピーク付近は広く、ここも幕営適地であった。ここから徐々に尾根が狭まってくる。

 2198mピークの直下は、尾根が不明瞭の急な斜面になっており、直上の稜線を目指して登る。ピークを抜けると、南側が特に切れ落ちたヤセ尾根になるため滑落に注意して進む。周囲はガスがかかり、視界が悪い。2220mでナイフリッジがあり、井上がリードしFixを張る。灌木を始点にして、中間はハイマツ、立木で支点を取り、終点はハイマツで取る。40mでピッチを切った。一年生は上級生やOBについてもらいながら慎重に通過した。さらに進み白沢天狗尾根とのJPに上がる急登を登る。登り切ったところで、時間や天候を考慮した結果、近くにあった白沢天狗尾根への分岐にデポすることにした。デポした後、C2に着く頃には天候は回復し、明日の晴天が窺えた。
文責:橋本
12月28日 晴 -12℃
C2(6:45)~2380mデポ地点(10:00) ~2470m台地(AC)(10:30)  
 放射冷却のため昨日より気温がぐっと下がる。C2出発時は気温が低いものの風は弱かったが、登るにつれて南からの風が強く吹いてくる。昨日の荷上げ時のトレースが他パーティによって踏み固められ、ツボ足で快適に進む。2380mデポ地点でデポの一部を回収し、さらに30分ほど登る。降雪直後のため雪が締まっておらず、雪崩を警戒して計画していた2500mまで行かず、手前の広い台地状の場所にACを設営する。

 テント設営後、岩附と井上と関根で逆ボッカに向かい、残った者は風よけのブロック塀作りをする。40分程で逆ボッカから戻り、ちょうどその頃にブロック塀も完成する。14時30分頃、高野OBが入山される。15時頃まで天気は比較的穏やかであったが、次第に風が強まり夕食後の18時頃には目を開けていられないほどの地吹雪となった。夜にはテントの周りに吹き溜まる雪を何度も搔き出した。
文責:井上
12月29日 雪 -12℃
AC(6:00)~爺ヶ岳(7:00)~冷池山荘(9:00) ~鹿島槍ヶ岳南峰(11:20)~冷池山荘(13:00)~爺ヶ岳(14:30) ~AC(15:00)
 朝から雲がかかり、雪が降っているがあまり風はないため、鹿島槍ヶ岳南峰にアタックする。爺ヶ岳までの登りはワカンを着けて進むが、新雪の深いラッセルとなり体が埋まる。爺ヶ岳中峰周辺の稜線では所々クラストしており、少し歩きやすくなっている。爺ヶ岳から先は東側に雪庇が発達しているため注意して進む。冷池山荘までは下りとなるが、稜線上では西側からの風が強く、樹林帯内では風はないが深いラッセルに苦労しながら進む。

 冷池山荘からは避難小屋に泊まっていた隊のトレースがあり、順調に進む。布引山を越えると西風が非常に強くなり、その上ガスで視界が悪い。何度かOBと上級生で引き返しの判断の相談をし、11時半に引き返すことを決めて先を急ぐ。クラストした夏道を進み、南峰直下の吹き溜まりのラッセルを超えると、鹿島槍ヶ岳南峰に到着する。制限時間ギリギリの到着だった。急いで写真を撮り、下山を開始する。下山は同じ道を辿るが天気が悪いため慎重に下る。冷池山荘で休憩をとり、一気にACまで下る。ACに着くと町が見渡せる程晴れていて、ACも風も無く好天に恵まれていた。無事に登頂し、一足先にSDの年越しそばを食べた。
文責:関根
12月30日 晴 -16℃
2470m台地(7:15)~1767m(9:00)~1000m(12:00)
 昨晩の放射冷却により雪が締まっていたため、ワカンを着けずに出発する。急斜面は足場をしっかりと確認しながら慎重に下る。ナイフリッジのFixは全員が通過後、岩附、小野寺、関根で回収する。下山途中、年末のためか登山者とよくすれ違う。行きの行程でつけたトレースはしっかりと踏み固められていた。

 1760mでC2のデポを回収し、1250m急登の手前まで順調に下る。そこからは浅く雪がついていたが、滑りやすい急登であることを考慮し、全員がアイゼンを着ける。岩附、小野寺、井上が先行し危険箇所にFixを張る。立木に支点をとり、合計2ピッチのFixを通過した後、1000m地点に到着する。実際には急登の土は凍りついていたため、アイゼンがよく効き、Fixを張るほどではなかった。取り付きで整理体操を行い、冬山合宿を終えた。
文責:小島





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