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~RECORD 2019~

冬山合宿(毛勝山 大明神尾根)

期間:令和元年12月27日~1月3日

場 所:毛勝山 大明神尾根

参加者:

L 3年 小菅悠人

    2年 鎌田諒 河野宝 齊藤孝太郎 鈴木真太朗 丸山瑞貴

    1年 石井壱征 小松大貴 橋本哲 

    OB 西出公平 岩附正樹

12月27日 雨

片貝第二発電所(8:30)~片貝第四発電所(9:30)

~送水管上部(11:30)~780m付近デポ地点(13:00)

~片貝第四発電所(14:15)

片貝第二発電所に着替えをデポし雨具を着て出発する。片貝第四発電所まではしっかりと舗装された道で、雪は積もっていなかった。片貝第四発電所に到着した時に雨が雹に変わり激しく降った。片貝第四発電所の駐車場にテントを張り荷上げを開始した。送水管の脇に急な階段があったが隣に明瞭な夏道があったためそこから登った。3分の2程登ると送水管の脇の階段に合流し登っていった。送水管上部でアイゼンを着けた。小沢側に延びた夏道を通ったが一向に尾根に合流しないため送水管上部まで引き返した。その後、当初の予定通り、藪漕ぎしつつ急登を直上した。送水管上部から780m地点までは雪が少ないと藪漕ぎとなる。1時間以上掛けて登ると780m付近で尾根に沿った夏道があり、そこで荷上げした装備をデポしてテントに戻った。片貝第四発電所周辺は融雪出来る程の雪がなかったため片貝川からの水を利用した。

12月28日 曇のち晴 0℃

片貝第四発電所(6:45)~780m付近デポ地点(7:55)

~1149m(10:30)~1404m付近(C1)(14:00)

標高差150mも稼げる送水管は心強いが長い。所々段の幅が狭くなっており注意して登る。40分弱で送水管上部に着いた。貯水池の正面の藪漕ぎは前日のトレースにより少しばかり登りやすくなっている。780m付近で藪を抜け右から左へ伸びている夏道に合流する。昨日デポした荷物を回収する。逆歩荷をするか背負って行くかを部員同士で休憩中に議論した結果、荷物の重量やC1までの往復の距離を考慮し、背負って行くことにした。デポした荷物をパッキングして、しばらく夏道を進む。南又谷側から巻くように夏道が続いている。周りは針葉樹で囲まれており、積雪はほとんどない。しばらく登った後トラバースをして、これを通過したところで夏道を外れ稜上に上がることにする。広尾根の急登となっており、蛍光テープを小間隔で付けて登る。登り切ると1000m付近の開けた休憩適地に出る。休憩をとり出発するとすぐに岩附OBと合流する。1149m付近で尾根が収縮していき急登のリッジとなる。雪がついていなかったためFixは使用しなかったが、少し雪付きがあれば30m程必要だろう。リッジを登り切るとC1までは単調な登りとなる。この辺まで来ると昨日低地で降った雨は雪に変化していることが分かった。それでも積雪はふくらはぎ辺りだ。途中1300mのJP付近に凹地がありここもテント適地となるだろう。我々は1404mから少し進んだ尾根状の台地を整地しテントを2張り建てた。テント設営後、小菅、鎌田、鈴木、齊藤が1525mまで足付けに向かった。

12月29日 晴 -5℃

C1(6:40)~1525m(7:10)

~1625m(8:00)〜1793m(9:15)

~大明神山頂上付近(AC)(11:05~12:55)~C1(14:30)

 前日から引き続き天気は良く快晴の空模様である。積雪は膝下程度であったがワカンは付けずにつぼ足でACに荷上げに出発した。1525m手前までは前日の偵察隊のトレースがある為快調に進む。ところどころ藪がありビンタをくらう。1793mまでは樹林帯の尾根を膝程度の新雪でラッセルを上級生、下級生で交代しながら順調に登っていく。1793m先の稜上は東又谷側に雪庇が発達している。雪の斜面を登り標高が上がるにつれて樹林が減少していき開けた尾根に出る。尾根状の積雪は膝上程度であった。平坦な稜上を進んだ後、 傾斜はきつくなってきて最後の大明神山までの登りが始まる。頂上直下約50mのややクラストしていたところを登りきり大明神山に到達した。ややクラストした斜面を登り終えた後、頂上を少し進んで下った北側に開けたところがあり、比較的風がしのげるため、ここをACとする。毛勝山南峰、北峰、剱岳、立山まで見える大パノラマだった。荷物をデポし、整地をして風よけのブロック塀を作り休憩後、C1に帰幕した。

12月30日 曇のち雪 -6℃

C1(6:30)~1625m(7:45)~1793m(8:40)~(9:50)

 前日の天気図から天候が悪いことは予想していたが、予想通り雪が降ると同時に風が強くなっていった。今日もつぼ足で出発する。登っていくと新雪が積もっていて前日のトレースが消えていたところもあった。1793m付近になると風雪が強まり視界も悪くなった。テープを頼りに進んでいく。天候が悪化の一途を辿っていたので急いで大明神山を目指す。大明神山に到着する頃には約20m先の視界が見えなくなっていた。AC予定地到着後、テントを設営する。

12月31日 雪 0 停滞

5時前までは風が弱く遠くの日本海がみえていたが、徐々に悪くなり軽くホワイトアウトになった。その後も天気は悪くなる一方で、回復の兆しはないため本日は停滞とした。各自、シュラフで寝る、地形図を読むなどをして明日のアタックの準備を行った。朝食後、昼食後、夕食後に一回ずつテントラッセルを行った。就寝後は雪がほとんど降らなかったためテントラッセルは行わなかった。13:30頃に西出OBと合流した。

1月1日 雪 -14℃

AC(6:00)~毛勝山南峰(9:00)

~毛勝山北峰(9:30)~AC(11:55)

未明に外に出ると満点の星空である。前日の天気図を見てもこの天気が長く続くとは思えなかったが、一時の好天にアタックへの想いを膨らませる。テントを出る頃には徐々に天気が悪くなっており、南風が少々強く天候も良好とは言えなくなっていたが、毛勝山へアタックに向かう。出発時にワカンの紐が凍りつき、装着に時間がかかる。始めはアップダウンを繰り返しながら標高を下げていく。ラッセルに関しては終始、膝辺りのラッセルであった。2000mへの下りはクライムダウンで下っていく。また1984m付近は広い尾根で等高線の幅も広く、風をしのげる休憩適地が多くある。2249m付近では迷いやすくコンパスと地図を見ながらルートファインディングを行い慎重に進んでいった。2249m付近の魚高台地や坂の登り口、下り口など、迷いやすい所に蛍光テープやフラッグを使っていく。ハイマツがある所には蛍光テープをつけていくが、ハイマツはまばらにしか生えておらず、蛍光テープだけではルートを見失ってしまう恐れがあったため、フラッグを積極的に使用していく。2250mからの上り坂で天候が悪化し、特に南からの風が強く凍傷になる恐れもあるため、右手で顔の右側を覆いながら進んでいく。さらに南峰手前では風が非常に強く雪煙が舞い、地面と空の境目がわからなくなる場面があり、視界は10m~20mとなったため注意して進む。南峰で一度休憩を取り、顔を見合うなど、お互いの状況を確認しあったが皆調子が良く、毛勝山登頂に向けて機運を高めた。南峰から毛勝山まではアップダウンの繰り返しで尾根上の小ピークを1つ超え、最後の急斜面を慎重に登り切ると毛勝山に到着する。毛勝山山頂に到着するも視界が悪く現在地が山頂とわからず、北西尾根に間違えて下ろうとする者もいた。一度、立ち止まり全員でコンパスと地図を使い現在地の同定をする。少し時間を要するも現在地が毛勝山山頂とわかり皆で歓喜し合い、集合写真を撮った。その後、天候悪化を危惧し早急に下山を開始する。下山時、魚高台地から北西に伸びる尾根に間違えて下りかける場面もあった。フラッグ、テープを回収し、強風に注意しながら慎重に1984m付近まで下る。一度、1984m付近で休憩を取りACまでの上り坂を登った。上り坂はほとんどトレースが埋まっていた為、交代でラッセルをしながら進みACに到着した。天候の良くない山行でとても充実したアタックとなった。

行動概念図

テキスト が含まれている画像

自動的に生成された説明

1月2日 曇時々雪 -8℃

AC(8:00)~1793m(8:50)

~1625m(9:15)~1570m付近(9:50)

朝テントから出ると風が強く視界が悪い。テントを撤収し、前日装着に時間がかかってしまったワカンを皆素早くつける。何人かはコンパスを首にかけていた。体操を行い出発する。積雪は1m以上増えており、雪の乗越しに苦労する。大明神山からクラスト斜面を降りる。徐々に尾根が収縮していき、リッジとなる。しばらくすると広尾根に変わり1793mの休憩適地にでる。ここで休憩を取る。1793m〜1500m付近の間は所々テントを張れるほどの箇所がある。休憩を終え20分程下ると1570m付近に着く。テントを張る広さを十分確保できるため、ここにテントを張った。ここまで下ると風も弱まり時折視界が開け、富山平野が見渡せた。テント設営時に岩附OBと別れる。

1月3日 曇 -5

 1570m付近(7:00)~C1(8:00)~送水管上部(10:20)

~片貝第四発電所(10:45)~片貝第二発電所(11:40)

 ワカンを着け、ラッセルをしながら下っていく。昨日下山した岩附OBのトレースとテープを頼りに下ったが、昨日の積雪でトレースがほとんど見えなくなっていた。出発する時は雪がしんしんと降っていたが、標高が下がっていくにつれ天気は良くなり、日本海が見える程であった。1149m付近の急登をザイルで25m懸垂して下る。上級生がザイルを張っている間に各自ワカンを外し懸垂の準備をした。921m付近から藪の中を下った。ここは入山した時と積雪の量が変わっていないため藪漕ぎを強いられた。送水管の脇の階段は雪が積もっていたが、凍っていないためそのまま下った。片貝第四発電所でできる限り軽装になり、片貝第二発電所まで走り冬山合宿を終了した。




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